こんにちは。
練馬のヘッドマッサージ専門店 頭ほぐしサロンゆめゆらです。
毎年言っている気がしますが、今年の夏はちょっと体に堪える暑さですね。
さらに今年は6月に連続猛暑日があったりと、夏が前倒ししている感があり、すでに体が夏バテのピークなのかもしれません。
こんなにも暑いと、かき氷やアイス、氷でキンキンに冷やした飲み物が欲しくなるのは正常な感覚ですが(摂り過ぎに注意!)、一年中氷をガリガリ食べるのがやめられないという人は、もしかしたら「氷食症」かもしれません。
氷食症とは
氷食症は、土や石、髪など栄養のない物を強迫的に食べずにいられなくなる「異食症」の一つです。
氷食症とは、氷や凍らせたものを食べずにはいられないという症状を指し、毎日のように1日で製氷皿1トレイ以上の氷を食べる状況が2か月以上続くというのが、氷食症の一応の定義といわれます。
特に思春期の女性や妊婦、授乳婦に多く見られる症状です。
また、氷食症は鉄欠乏性貧血の人に比較的高い確率でみられる症状です。
氷食症の原因
鉄欠乏性貧血
なぜ氷食症になるのかははっきりと解明されていませんが、原因の一つが鉄欠乏性貧血といわれます。
鉄不足により自律神経が乱れると、体温調節機能に異常をきたす場合があり、熱い口の中を冷やすために氷を食べたくなると考えられます。
また、 妊娠中や授乳中は鉄が不足しやすいため、一時的に無性に氷を食べたくなる場合があります。
急激に身体が成長する乳児期後期~2歳や、思春期の子供も鉄が不足しやすく、氷食症になる場合があります。
強い精神的ストレス
心理的なストレスによって氷食症が引き起こされることがあります。
ストレスを感じると、何度も同じ行動を繰り返さずにはいられないという「強迫性障害」の発症により、氷を食べ続けることがあります。
氷食症の弊害
鉄欠乏性貧血が悪化すると、疲労感や息切れなどの症状が出るほか、指の爪が薄くなったり、口角炎や舌炎になったりします。
また、大量の氷をガリガリと噛んで食べ続けていると、歯に負担がかかり、歯の表面が徐々にすり減ってしまい冷たい水がしみるようになります。
他にも、あごが痛くなったり、口が開きにくくなったりする顎関節症を引き起こすおそれがあるため注意が必要です。
氷食症の予防
鉄分を摂る
鉄欠乏性貧血を防止するには、食事から鉄を摂取することが大切です。
食品中に含まれている鉄は2種類あります。
・ヘム鉄・・・肉や魚などの動物性食品に含まれている(レバー、赤身の牛肉、カツオなど)
・非ヘム鉄・・・野菜や豆類などの植物性食品に含まれている (ひじき、ほうれん草など)
体内の吸収率は、ヘム鉄の方が非ヘム鉄よりも高いですが、非ヘム鉄は、ビタミンC(柑橘類や野菜類に多く含まれる)と合わせて摂ると、吸収率がアップします。
動物性食品や植物性食品をバランス良く摂取し、幅広い食品から鉄を補給しましょう。
それでも、貧血の改善がみられない場合は、鉄剤のサプリメントを摂ることも有効です。
(持病がある場合は、事前にかかりつけ医にご相談下さい)
ストレスを溜めない
氷食症は、精神的なストレスが影響しているとも考えられています。
疲れを感じたら休養を取り、十分に睡眠を取ることが必要です。
当店のヘッドマッサージは、頭から顔・首・肩・背中まで、それぞれのツボを捉えながら心地よい刺激でほぐすことで、高いリラックス効果でストレスを軽減し、自律神経を整えます。
「質の良い睡眠」を取るのにおすすめです。
なお、鉄欠乏ではなく心理的なストレスが氷食症の原因である場合は、心療内科での治療が必要です。
ご自身やお子さんに氷食症を疑う症状が出ている場合は、内科などの病院で診察を受けてみて下さいね。