こんにちは。 練馬のヘッドマッサージ専門店 頭ほぐしサロンゆめゆらです。
朝、目覚めたときに感じる「睡眠休養感」が、健康にとって重要であることが研究でわかってきました。
睡眠休養感とは
睡眠休養感とは、睡眠の質を測る指標で、睡眠によって朝起きた時にどれだけ体が休まったと感じたかを評価したもので、健康と幸福において極めて重要な役割を果たします。
人間の生活において、睡眠は身体と心の修復とリフレッシュのための不可欠なプロセスであり、睡眠休養感はその睡眠によって得られる心地よい感覚を指します。
この感覚は、十分な睡眠と質の高い睡眠があることで得られ、日常生活において体力、注意力、感情の安定、そして免疫力の向上に大きく寄与します。
睡眠休養感と健康の関係
睡眠休養感の低下が健康状態の悪化に関わることが分かっています。
日本での追跡調査において、睡眠休養感 の高さが心筋梗塞、心不全などの心血管疾患の発症率低下と関連し、特に若年成人と女性ではこの関連が顕著であることが示されています。
さらに、睡眠休養感の低下は肥満や糖尿病、脂質異常症を含めた代謝機能障害と関連することも示されています。
また、睡眠休養感が低い人ほど、抑うつの度合いが強いといわれます。
睡眠不足はストレスや不安感の増加、注意力や記憶力の低下にもつながります。
そのため、睡眠不足を解消し、睡眠休養感を得ることは健康を維持するために不可欠です。
睡眠休養感を向上させるには
睡眠休養感を得るためには、健康的な睡眠習慣を身につけることが不可欠です。
そのためには、規則正しい睡眠スケジュールを確立し、快適な寝室環境を整えることが重要です。
寝る前のリラックスした習慣やストレスの管理も睡眠の質を向上させ、睡眠休養感を高める一助となるでしょう。
また、適切な栄養摂取や運動も睡眠休養感に直結します。
バランスの取れた食事と適度な運動は、睡眠の質を向上させるだけでなく、日中の活動性や疲労回復にも役立ちます。
就寝直前の夕食や夜食、朝食抜きなどの食習慣の乱れは睡眠を妨げるので注意が必要です。
睡眠状態で、将来の総死亡リスクが分かる?
睡眠で休養が取れている人の割合は年代ごとに差はあるものの、およそ 8割程度で、特に20歳以上の成人で7割程度と低く、 年々減少傾向にあります。
2022年に国立精神・神経医療研究センターなどのグループが睡眠について興味深い研究結果を発表しました。
働き盛り世代(40~64歳)と高齢世代(65歳以上)の2つのグループに分け、現在のどのような睡眠状態が、将来の総死亡リスクになるかを明らかにしました。
働き盛り世代では「睡眠時間が短く、かつ睡眠休養感のない睡眠」が総死亡リスクを高めることがわかりました。
とくに1日の睡眠時間が5時間30分以下の場合に総死亡リスクが上がります。
一方、高齢世代では「床上時間が長く、かつ睡眠休養感のない睡眠」が総死亡リスクを高めることが分かりました。
床上時間とは、起きている時間も含めた、睡眠を取るために寝床で過ごした時間のことで、
特に床上時間がおおむね8時間を超える場合に総死亡リスクが高くなっています。
必要な睡眠時間は加齢とともに短くなり、60歳では1日6時間ほどで十分と考えられています。
高齢世代は「健康のために7時間は寝なくては」と必要以上に寝床にとどまることがストレスになったり、活動量が相対的に減少したりして健康に悪影響を与えている可能性があります。
働き盛り世代は「短い睡眠時間」、高齢世代は「長い床上時間」に注意し、併せて「睡眠休養感」を得るよう心がけましょう。
睡眠休養感には個人差があり、一人ひとりが自分に合った睡眠量や質を見極めることが重要です。
睡眠休養感は、生活の質を向上させるためにも欠かせない要素となるでしょう。