季節の変わり目に起こりやすい気象病とは

こんにちは。
練馬のヘッドマッサージ専門店 頭ほぐしサロンゆめゆらです。

11月も後半になり、東京でも朝晩はぐっと冷え込んできました。
日中との気温差が大きくなると、頭痛やめまい、首肩こりなどの体の不調が出る方が増えてきます。

最近、「気象病」という言葉を聞いたことはありませんか?
昔から、雨が降る前になると膝など体の古傷が痛むなどと言われてきましたが、気象病は近年注目が集まっている病気のひとつで、潜在患者数は1000万人にのぼるとも言われています。

気象病とは

気象病は、気圧や温度、湿度など気候や天気の変化が原因でおこる体の不調の総称で、頭痛やめまいなどさまざまな症状が出るのが特徴です。
気候変化の激しい季節の変わり目や梅雨の時期、また台風が多い時期などに特に起こりやすいと言われています。

気象病の主な症状

  • めまい
  • 頭痛
  • 疲労感
  • 吐き気
  • 首・肩こり
  • 低血圧
  • 関節痛
  • 古傷が痛む
  • 手足のしびれ
  • うつ
  • 喘息発作が出やすくなる

気象病の原因は?

気象病は、気圧・気温・湿度など気象の大きな変化によって自律神経が乱れることが原因で起こると考えられています。
自律神経は、血流や血圧、筋肉、三半規管、心臓、胃腸など全身の生理機能をコントロールしているので、自律神経が乱れると、その人の弱いところに症状が現れると言われています。
特に、気圧の変化による影響がとても大きく、中でも“気圧が低下するとき”に症状が出やすいと言われており、梅雨や台風の時期に気象病の症状が出やすいのは低気圧の影響によるものです。

また、初冬の気象病は、日中の気温差や前日との気温差が大きかったりと、寒暖差により自律神経が環境の変化についていけないために起こります。

気象病と耳の関係

気圧の変化で不調が出やすいのは「内耳」が深く関係していると考えられています。
内耳には主に耳で受けた情報を脳や神経に伝える役割があり、中には、気圧の変化を感知するセンサーのような部分があります。
気圧変化を感知すると前庭神経を通して脳に伝わることで気圧が変化したと認識しますが、気象病の人は、内耳のセンサーが敏感なため、脳に過剰に情報が伝わり自律神経のバランスが崩れ、めまいなどの症状が出やすくなるようです。

姿勢が悪くなると、首や耳周りの筋肉が緊張したままになり、頚椎がゆがんでしまいます。すると内耳の位置がずれ、気圧センサーに影響が出てきます。
また、耳周りの血流が悪くなると内耳のリンパ液も一緒に滞り、めまいや頭痛などの症状を引き起こすと言われます。

そこで、おすすめなのが耳まわしストレッチです。
耳周りをほぐすことで、頚椎や顎関節の筋肉を左右対称にゆるめ、ゆがみを整えます。
また、頭皮の緊張もほぐれ、首や耳周りの血行も改善し、首こりや頭痛にも効果的です。
普段からこまめに行うとめまいの症状が落ち着きますよ。

耳まわしストレッチ

①耳たぶ押し(5秒×10回)
両手の親指と人差し指で左右の耳たぶ全体をつまみ、5秒押したらパッと離す。
弱い力でじんわり気持ちいい程度に。

②耳横引っ張り(5秒×10回)
耳たぶの上側にある側面を指でそれぞれつまみ、両側から真横にイタ気持ちいいくらいに引っ張り、5秒キープ。

③耳斜め引っ張り(5秒×5回×2セット)
耳をつまむ手の高さを上下に少しずらし、斜め方向へ対角にイタ気持ちいいくらいに引っ張り、5秒キープ。
5回繰り返し、手を上下入れ替えて同様に。

④耳まわし(前・後ろまわし×10)
耳全体を手のひらで覆い、ゆっくり円を描くように前後ろに大きく10回づつまわす。

耳まわりがじんわりとゆるんでくるのを感じれればOKです。